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睡眠時無呼吸症候群

睡眠時無呼吸症候群(SAS)は最近認知度が高くなった疾患ですが、そのイメージというものは「いびき」や「居眠り運転事故」といったものが大きいのではないでしょうか。
もちろんSASの症状に「いびき」や「日中の眠気」があるのは事実ですが、同じくらい大事なことは「SASはとても心臓に負担がかかる」ということです。

2023年改訂版 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドラインより

 

この表は日本循環器学会が作成したものですが、心不全や脳卒中、大動脈瘤といった全身の血管病の多くにSASが合併していることがわかります。

SASの症状は上記のように「いびき」や「日中の眠気」が有名ですが、いびきや眠気のないSASも多く隠れています。
睡眠時無呼吸症候群ガイドライン2020によると、自覚症状で最もSASが疑わしいのは「睡眠中の窒息感」や「あえぎ呼吸」とされています。

そのような自覚症状のある方には検査を行い、客観的に無呼吸の存在を証明する必要があります。
当院ではテイジン社と提携し、SASが疑わしく検査を希望される方にはまず「簡易検査」を行います。
簡易検査では、患者さんの自宅に検査装置を郵送し、夜間の酸素飽和度(SPO2)や脈拍を調べ、結果を解析します。

簡易検査機器:テイジン社のホームページより

 

解析の結果、無呼吸指数(AHI)が5未満であれば、睡眠時無呼吸症候群は否定的です。
AHIが40以上であれば精密検査は省略し、そのままCPAP(持続陽圧呼吸)導入の適応となります。
AHIが40未満の患者さんには精密検査をお勧めします。精密検査はPSG(ポリソムノグラフィー)といい、1泊入院が必要となるため、江南病院に入院を依頼します。
PSGの結果AHIが20以上であれば、CPAP療法の適応となります。

SAS診断の流れ

 

CPAP治療によって、SAS患者さんの眠気やQOL(生活の質)は改善し、血圧や心血管病リスクが改善することが分かっています。

CPAPが最もエビデンスのある治療法ですが、CPAPを希望されない患者さんには、マウスピース治療をおすすめすることもあります。その場合はご希望の歯科クリニックに紹介します。
また扁桃腫大があるようであれば、耳鼻科へ紹介することもあります。

軽症であれ重症であれ、SASの治療に関しては生活習慣の改善が必須となります。
肥満がある人はダイエット、アルコールの多い方は減酒、喫煙されている方は禁煙に取り組みましょう。

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